日本の伝統技術を再解釈することで生まれた、Artek「ColoRing」Series

2019年4月のミラノサローネ国際家具見本市にて発表された、日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を記念した、Artek(アルテック)の「FIN/JPN フレンドシップコレクション」。日本とフィンランドの先鋭的な建築家やデザイナーとのコラボレーションにより、深い考察と遊び心に溢れた、両国の友好関係を体現する特別な製品がラインナップされたシリーズです。

そのひとつとして、建築家でありデザイナーの長坂常が手掛けたのが「スツール60」「153Bベンチ」「901ティートローリー」の3製品からなる「ColoRing(カラリン)」シリーズ。日本の伝統技術をアルテックの代表的なスタンダードコレクションの表面仕上げに応用したシリーズです。

日本の伝統技術を再解釈することで生まれた、Artek「ColoRing」Series

東京を拠点にした建築設計事務所「スキーマ建築計画」を主宰する長坂常。
「Blue Bottle Coffee」「Aesop」「GINZA LOFT」「HAY TOKYO」「DESCENTE TOKYO」など幾多の店舗設計をはじめ、住宅や工場、ホテルなどの建築、大規模なインスタレーション、そして家具やプロダクトデザインまで、彼が手掛けたプロジェクトは多岐に及びます。とりわけ伝統的な日本工芸の技術を取り入れた試みは、革新的で斬新な表現として世界からも大きな注目を集めています。

日本の伝統技術を再解釈することで生まれた、Artek「ColoRing」Series

レッド·ターコイズ カラリン

日本の伝統技術を再解釈することで生まれた、Artek「ColoRing」Series

グリーン·イエロー カラリン

日本の伝統技術を再解釈することで生まれた、Artek「ColoRing」Series

ピンク·パープル カラリン

長坂が、日本古来から今日まで脈々と受け継がれている伝統的技法の表面仕上げ「浮造(うづくり)」と、漆塗りの技術である「津軽塗り」を掛け合わせた「カラリン」という独自の手法を編み出して作り上げた「カラリン」シリーズ。

「スツール60」「153Bベンチ」の座面や「901ティートローリー」の天板の表面に木質が柔らかいパイン材の突き板を貼り合わせ、その表面の木目の柔らかい部分を磨くことで木目の固い部分を残す「浮造」仕上げを施します。あえて表面を不均一に、木目に沿った凹凸がさらに強調されるよう仕上げることで、年輪の陰影や豊かな表情が引き出されます。
その後、2色のラッカー塗装を順番に重ねて、乾かす「津軽塗り」の技法を応用し、最後に表面全体を研磨。それにより、表面の木目にふたつの色が浮かび上がり、まるで地形図のような有機的な曲線を描く美しい模様が現れます。
鮮やかな色調と天然の素材が絶妙なバランスで交わることで、互いを引き立て合う新鮮な肌理が生まれます。

日本の伝統技術を再解釈することで生まれた、Artek「ColoRing」Series

伝統技術を掛け合わせることで生み出された、繊細かつ精度の高い技巧を必要とするこの工程を、アルテックは機械と熟練職人による手作業の双方を用いた持続可能な生産方法に落とし込むことで、製品の量産化を実現。
長坂常とアルテックの挑戦と探求が実を結び、他のアルテック製品と同様、フィンランドの自社工場で生産される「カラリン」シリーズは工芸品や一点もののアートピースではなく、プロダクトとしてグローバルに展開され、広く世界へと届けられます。

日本が誇る伝統的な技術に新たな解釈を加えることで現代のデザインへと昇華させた「カラリン」シリーズ。
2019年9月4日(水)より「Artek Tokyo Store」にて全ラインナップの販売が開始され、9月13日(金)からはアルテックの公式オンラインストア「Artek Webstore」でも販売開始、さらに10月以降、全国のアルテック取り扱い店舗にて順次販売が開始されます。

Artek ColoRing(カラリン)シリーズ

スツール60 ColoRing:48,000円(税抜)

153Bベンチ ColoRing:85,000円(税抜)

901ティートローリー ColoRing:340,000円(税抜)

https://www.artek.fi/jp/collections/colo-ring