新たなムーミンの物語。MOOMIN TRIBUTE WORKS / ムーミン トリビュート ワークス

フィンランドにある、Moomin Characters(ムーミンキャラクターズ)社からムーミンを描くことを正式に認められた日本人デザイナー、鈴木マサル。
ルーツに日本古来の美意識を持ちながら北欧の感性を理解する鈴木が描く新しいムーミンの画は、目を見張るほどの繊細なタッチと、版と版を重ね合わせ色を創る技法「重版」を多用した、奥行きのある絶妙な色合いが特徴的な、今までにないオリジナルの画。

フィンランドで生まれた、北欧を代表する世界中から愛されるキャラクター、ムーミントロールとその仲間たち。同じくフィンランドで生まれたブランド、marimekko(マリメッコ)社のデザイナーである鈴木マサルの手によって、原作の世界観を踏襲しながらも新たなムーミンの物語が紡ぎ出されました。

新たなムーミンの物語。MOOMIN TRIBUTE WORKS / ムーミン トリビュート ワークス

© Moomin Characters™

「MOOMIN TRIBUTE WORKS(ムーミン トリビュート ワークス)」は、テキスタイルメーカー、QUARTER REPORT(クォーターリポート)社と、テキスタイルデザイナー、鈴木マサルによるコラボレートプロジェクトです。
鈴木マサルは、フィンランドのリネンメーカー、Lapuan Kankurit(ラプアン·カンクリ)社のデザインや、日本人としては、脇坂克二、石本藤雄に続く3人目のデザイナーとして、marimekko(マリメッコ)社のデザインを担当してきたほか、ファブリックブランド、OTTAIPNU(オッタイピイヌ)を主催するなど、国内外でインテリアテキスタイルの企画を手掛けるテキスタイルデザイナー。

もともと鈴木がこのプロジェクトに関わるきっかけは、ムーミンの原作者、トーベ·ヤンソン自身が1950年代にデザインしたムーミンファブリックのヴィンテージを見て、そのあまりの素晴らしさに心動かされたこと、そして、クォーターリポート社の社長から、タイミングよくムーミン企画の話が舞い込んだことでした。

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ムーミンのテレビアニメは1969年に日本で始まり、それ以降何度も再放送されました。
基本的にムーミンの話や取り巻く雰囲気はどこか暗く、内容どうこうよりもその寂しげな雰囲気が好きで、幼少期によく一人でムーミンアニメを見ていたという鈴木。ムーミンの家やニョロニョロなど、不思議な、独特の世界観がとても印象的だったと言います。
学生時代にマリメッコと出会い、北欧を意識したときよりも遥か昔、彼はムーミンを通して無意識のうちに北欧、フィンランドと出会っていた訳です。

その後、彼が次にムーミンを意識したのは大学を卒業した辺り。何かの雑誌か画集で、トーベ·ヤンソンが描いたムーミンの挿絵を見たときでした。今度はストーリーではなく、絵のビジュアル自体に引き込まれたと言います。

そして強烈にムーミンを意識したのは、先に述べたトーベ·ヤンソン自身がデザインした、1950年代のムーミンのヴィンテージファブリックを見たときでした。
それまで生地の白場を残さない、白地を見せないプリントにこだわっていた鈴木にとって、生地自体の素の色を一色として捉え、その白場をどう上手く使い、どう上手く見せるかというトーベ·ヤンソンのデザインは衝撃的でした。

新たなムーミンの物語。MOOMIN TRIBUTE WORKS / ムーミン トリビュート ワークス

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年を重ねるごとにますますムーミンの世界観と、トーベ·ヤンソンのデザインのテクニカルな部分に惹かれていた鈴木は、このプロジェクトに即決で快諾したものの、実際の進行はそう簡単なものではありませんでした。
キャラクター関連のものは規制が厳しく、ムーミンをデザインすると言っても勝手にあれこれできる訳ではありません。
例えば、元々ある原画の一部を少し変えただけでも指摘されるほど。キャラクター関連のものは基本的に、元々ある原画データをどう組み合わせるか、どう料理するかと言うのが作業の肝になります。

悩みぬいた末に鈴木が決めたことは、とにかく、トーベ·ヤンソンの世界観を踏襲しながらも自分が思い描くオリジナルなストーリーを紡ぎ出すこと。ムーミンをはじめ、キャラクター自体は原画をそのまま生かしつつも、全て背景に合わせて描き直すことでした。
しかしそれは、どこまで自分の手を加えて良いかのさじ加減も分からず、さらに描いた作品の許可が下りるかどうかも分からないまま、想像以上に膨大な時間を費やして取り組んだ作業でした。

新たなムーミンの物語。MOOMIN TRIBUTE WORKS / ムーミン トリビュート ワークス

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さまざまな紆余曲折の末、こうして出来上がった作品は、鈴木ならではの圧倒的な繊細さと、版と版を重ね合わせ色を創る技法「重版」を多用した、大胆且つ奥行きのある色彩が目を惹く、懐かしくも新しいムーミンの世界。
本国フィンランドにある、Moomin Characters(ムーミンキャラクターズ)社に在籍するトーベ·ヤンソンの子孫、ソフィア·ヤンソンにも、”本人が描いたオリジナル以外ではこれらがベストだ!”という、かつてない最大級の賛辞を受けました。

2012年にスタートしたプロジェクト、「MOOMIN TRIBUTE WORKS」の第一弾となったムーミンハンカチ。
鈴木マサルとクォーターリポート社がイメージしたは、アラビアのムーミンマグのようにずっと愛されていくようなハンカチ。長く使い続けることができて、また何年か後に違う柄を買い足して使う。そんなことを妄想しながら作られたハンカチです。

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Brand:MOOMIN TRIBUTE WORKS / http://www.quarter.co.jp/

Designer:鈴木マサル / http://masarusuzuki.com/

Category:FEATURE

File Number:012