「JAPAN」をテーマにした新作も公開「マリメッコ·スピリッツ」展

2017年11月15日(水)から2018年1月13日(土)まで、東京·中央区にある「ギンザ·グラフィック·ギャラリー(ggg)」にて、企画展「マリメッコ·スピリッツ パーヴォ·ハロネン / マイヤ·ロウエカリ / アイノ=マイヤ·メッツォラ」が開催されます。

独創性に富んだデザインパターンとカラーコンビネーションによって、世界的に知られる北欧フィンランドのデザインハウス、marimekko(マリメッコ)。
職人の手技と近代的な工業化の融合がはじまったフィンランドに、明確なヴィジョンと鋭い感性を持った女性、アルミ·ラティアが登場し、1951年マリメッコが誕生しました。
テキスタイルデザインを学んだのち、広告代理店で経験を積んだアルミ·ラティアのもとに才能あるデザイナーたちが集い、オリジナリティ溢れる優れたデザインと巧みなPR戦略によって、1960年代にはグローバルなブランドへと成長していきます。

マリメッコが生み出す布地のパターンは多くがフィンランドの伝統的なモチーフや自然から着想を得た、大胆且つカラフルで抽象的なデザイン。中でもケシの花をモチーフにした「Unikko(ウニッコ)」は、時代を超えて愛され続けるマリメッコの代表的なデザインパターンとなり、以降も象徴的なパターンを次々と生み出していきました。
制作されたパターンひとつひとつに作品として名前を付け、テキスタイルにはデザイナー名と制作年を明記するという革新的な手法は、デザイナーの創造性を大切にする理念とともに、今日まで受け継がれています。

「JAPAN」をテーマにした新作も公開「マリメッコ·スピリッツ」展

マイヤ·ロウエカリ / シイルトラプータルハ(2009)

本展では、そんなマリメッコの現在を支えるデザイナーの中から、パーヴォ·ハロネン、マイヤ·ロウエカリ、アイノ=マイヤ·メッツォラの3名に焦点をあて、彼らの創作活動に迫ります。

2011年よりマリメッコのデザインに関わっているパーヴォ·ハロネンは、ヘルシンキ在住のアーティストでありイラストレーター。自然から得たインスピレーションを有機的な抽象パターンへとエレガントに転換させ、これまでに「Raakel(ラーケル)」「Torstai(トルスタイ)」などのデザインを手掛けています。

「JAPAN」をテーマにした新作も公開「マリメッコ·スピリッツ」展

パーヴォ·ハロネン / ラーケル(2014)

2003年ヘルシンキ芸術大学在学中に、マリメッコと同大学が主催したデザインコンペに参加し、優勝して以降、マリメッコのためのデザインを続けているマイヤ·ロウエカリ。テキスタイルデザイナーと同時にイラストレーターでもある彼女のグラフィカルなデザインと個性的な色使いやタッチで「Siirtolapuutarha(シイルトラプータルハ)」や、フィンランド独立100周年を記念したデザイン「Veljekset(ヴェルイェクセトゥ)」などを生み出しています。

「JAPAN」をテーマにした新作も公開「マリメッコ·スピリッツ」展

マイヤ·ロウエカリ / ヴェルイェクセトゥ(2016)

ヘルシンキを拠点に活躍するイラストレーターでありデザイナーであるアイノ=マイヤ·メッツォラは、2006年マリメッコのデザインコンペに参加し、コレクションデザインとして選ばれて以来、継続的にマリメッコのデザインを手掛けています。水彩やフェルトペン、グワッシュなど多彩な画材を自在に使いこなし、柔らかで繊細な表現から大胆で鮮彩な表現まで、幅広いデザインを紡ぎ出し、これまでに「Juhannustaika(ユハンヌスタイカ)」「Kuuskajaskari(クースカヤスカリ)」などを生み出しています。

「JAPAN」をテーマにした新作も公開「マリメッコ·スピリッツ」展

アイノ=マイヤ·メッツォラ / クースカヤスカリ(2012)

本展では、マリメッコのための代表的パターン各4点をはじめ、オリジナル作品や各デザイナーのインタビュー映像などを通して、三者三様の個性が紹介され、65年以上もの間、不変的に受け継がれてきた、彼らのなかに共通する “マリメッコ·スピリッツ” とは何かを俯瞰します。

また、今まで一度も来日したことのない、生まれも育ちもフィンランドという彼らに、今回「JAPAN」というテーマで新作パターンのデザインを依頼。会場では本展に合わせて制作された新作の展示とともに、彼らのインスピレーションから生まれた「JAPAN」の原形が、高度な伝統技術と情熱を持ったマリメッコの職人たちの手によって見事にパターン化され、テキスタイルとして形成されるまでの工程の一端も公開されます。

森や湖に囲まれた豊かな自然環境のもと、自然の美を取り入れ、素材と対話を重ねながらのシンプルなものづくりで日々の生活を豊かにしてきたフィンランドのデザイン。多くの日本人に共感され、愛されてきたそんなフィンランドと日本とが共鳴し合える感性とはどこにあるのか、改めて見つめ直す機会となる企画展です。

マリメッコ·スピリッツ パーヴォ·ハロネン / マイヤ·ロウエカリ / アイノ=マイヤ·メッツォラ

会期:2017年11月15日(水)~2018年1月13日(土)

会場:東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F/B1 ギンザ·グラフィック·ギャラリー(ggg)

時間:11:00~19:00

休館日:日曜·祝日及び、12月28日(木)~1月4日(木)

http://www.dnp.co.jp/