B品を通して改めてモノの価値を問う「NO PROBLEM展」

東京·千代田区にあるコミュニケーションスペース「GOOD DESIGN Marunouchi」にて、2017年7月17日(月·祝)まで、「VISION GLASS JP」による企画展「NO PROBLEM展」が開催されています。

「NO PROBLEM」とは、製品の製造過程で必ず生まれてしまうB品と呼ばれる製品を「NO PROBLEM(問題なし!)」として受け入れることを通して、今の日本におけるデザインと生活の風通しをよくしようとするプロジェクトです。

インドの老舗ガラスメーカー、BOROSIL(ボロシル)社が製造する耐熱グラス「VISION GLASS」の日本における輸入販売元である「VISION GLASS JP」が主催の本展。

「VISION GLASS」は30年以上販売され続けている、普遍的なフォルムと機能を備えた定番商品で、「VISION GLASS JP」はインドから輸入した全てのグラスを目視で検品し、小さな汚れから大きな傷まで、毎回一つ一つ細かく確認を行っています。
その上で、インドの市場では許容された小さな傷や汚れ、わずかな歪みなど、あらゆる種類と程度の「何か」と、日本の市場が求めているであろう基準とを照らし合わせながら、取引先へ製品を出荷し、あるいは出荷を控えたりを繰り返しています。

両国におけるB品の基準の違いから生まれた、目の前に積まれてゆく出荷されることのない大量の製品の数々。それらはインドの価値観と日本の価値観との狭間で行き場を失ったグラスであり、その量の多さは狭間の大きさを示していると言えます。

B品を通して改めてモノの価値を問う「NO PROBLEM展」

VISION GLASS

B品を通して改めてモノの価値を問う「NO PROBLEM展」

VISION GLASS

「VISION GLASS JP」ではこれらごく小さな傷や歪みがあるものの使用上問題がないと判断したグラスを「NO PROBLEM品」と名付け、通常品と同価格で販売する試み「VISION GLASS NO PROBLEM」を始めました。
「NO PROBLEM品」を通して、改めてモノの価値を問う試みです。

そして、その「VISION GLASS NO PROBLEM」から派生、拡大させたのが今回の「NO PROBLEM展」です。

本展では「VISION GLASS」を製造するインド·ムンバイのボロシル社をはじめ、木村硝子店、開化堂、マルニ木工、紙和、マルヒロ、ヤマサキデザインワークス、松野屋など、日本のメーカーや企画デザイン会社、卸問屋など、それぞれの立場の人々にB品についての取材を行い、そこから得られた成果が展示され、紹介されます。

また、プロジェクトの活動をまとめたタブロイド紙「NO PROBLEM」が、Vol.1、Vol.2と、2冊同時刊行されます。Vol.1では、日本のメーカーや小売店などへのインタビューやプロジェクト誕生にまつわるストーリーを収録、Vol.2では、ボロシル社社長へのインタビューなどを収録、各号とも1万部限定で販売されます(税抜300円予定)。

B品を通して改めてモノの価値を問う「NO PROBLEM展」

生活道具をあつかう荒物問屋、松野屋

B品を通して改めてモノの価値を問う「NO PROBLEM展」

和紙メーカーから生まれた和紙製品ブランド、紙和

B品を通して改めてモノの価値を問う「NO PROBLEM展」

波佐見の陶磁器メーカー、マルヒロ

自分と異なる価値観に対して思考停止することなく、立ち止まって向き合い、自分事として思いを巡らすことを示唆している本企画。
さまざまな日用品のB品とその背景を知ることで、製品やデザインに対する自分なりの価値観を改めて考えてみると同時に、日本の今の生活を見直し、寛容さのある暮らしについて考えを深めるきっかけとなり得る企画展です。

NO PROBLEM展 To ”B”, or not to ”B”, 日用品をとおして生き方を考える。

会期:2017年6月20日(火)〜7月17日(月·祝)

会場:東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F GOOD DESIGN Marunouchi

時間:11:00〜20:00

休み:会期中無休

http://visionglass.jp/